リンパの流れをスムーズにするリンパドレナージュは、美容やリラクゼーションの場ではもちろん、医療の現場でも活躍している技術です。興味はあるが、どのようなものか詳しくわからないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、リンパドレナージュとは具体的にどういうものなのか、資格はどのように取得できるのか、理学療法士とはどのような関係性なのかについて紹介していきます。
リンパドレナージュとは
リンパドレナージュとは、リンパの流れを活性化させることにより体の中の余分な水分や老廃物を排出するマッサージの1種です。余分なモノが体から排出されることにより、むくみ解消や美肌効果が期待されています。日本では、フランス語のドレナージュ(排出)という言葉になじみがなかったため、リンパマッサージという名前で美容やリラクゼーションの場で注目を集め、新陳代謝アップによるダイエット効果や冷え・むくみ改善などの美容効果から人気の美容方法として有名になっていきました。
しかし、もともとリンパドレナージュは、医療の現場でその効果が認められてきた技術です。専門的知識・技術に基づいて施術は行われています。
リンパはストレスや寒さに影響を受けやすく滞りやすいものです。また、肌の表面に位置しているので、強くマッサージをすることでさらに滞ってしまう危険性もあります。
リンパドレナージュでは、肌の上を優しく撫でることでリンパの流れをサポートします。つまり、専門的な技術以外にも人間の体の仕組みについての知識をしっかり理解していることが必要です。そのため、正式な資格を取得しなければ、施術者として働くことはできません。
リンパドレナージュの資格は1つだけではない
美容、リラクゼーション以外に医療の現場でも活躍しているリンパドレナージュですが、実は用途により資格の種類が違います。つまり、自分がどの分野でリンパドレナージュの資格を活かしたいのかによって目指す資格が変わってきます。
まず、医療の現場で働きたいのか、美容業界で働きたいのかということを考えてみてください。どちらで働く場合もおそらくセラピストという職種になります。医療の現場でのセラピストは、ガン治療中患者のリンパ浮腫緩和を、美容業界ではエステサロンで利用者がさらに美しくなるためのサポートをします。
リンパドレナージュは民間資格ですので、団体によって資格の名称は異なります。さまざまな名前の資格がありますが、どの団体のものでも優劣はありません。団体が開催している講座などを受講し、自分に合っているものを選びましょう。
ただ、注意しなければならないことがあります。受験資格についてです。美容業界のリンパドレナージュの資格は誰でも自由に受験することができますが、医療業界の資格受験には制限があります。医療現場で働いている人はほとんど国家資格所持者です。その職場でリンパドレナージュの資格を持っているとしても、医療現場の知識・経験がない人が働くのはとても大変なことといえます。そのため受験の段階で制限をかけている団体が多くあります。
団体によって異なりますが、医療現場で働くためのリンパドレナージュの資格受験の条件として、医師・看護師にはじまり、理学療法士、作業療法士など、いずれかの国家資格を持っていなければならない、という条件があるものもあります。勉強を始める前に自分が受験者に該当しているか確認しておきましょう。
理学療法士との関係性
前述した通り、医療現場で働くためのリンパドレナージュの資格は、理学療法士の資格を持っている人は受験可能な場合がほとんどです。取得した場合は、仕事で役立ち、なおかつ資格手当が給与にプラスされるというメリットがあります。
また、理学療法士は、リハビリの専門職です。運動療法のほかに温熱・電気による物理的な方法を用いて、身体機能の改善・維持を目的にリハビリを行っています。そうした仕事をしていくうえで、リンパドレナージュの仕事はとても役立つと考えられます。より効果的にリハビリを行うためにもリンパ浮腫は早急に改善すべき問題です。
身体機能のスペシャリストである理学療法士の資格取得の際もリンパについてはたくさん勉強しているでしょう。しかし、だからこそもう一度、リンパドレナージュの資格勉強を通してより深い学びを得ることができるのも理学療法士といえます。医師や看護師はリハビリにまったく関わらないわけではありませんが、理学療法士・作業療法士に比べるとその時間はわずかです。
他の医療従事者に比べ、資格取得が大きなメリットになるのが理学療法士であるといえます。もし、理学療法士の資格があり、さらに技術・知識を深めたいと考えているならリンパドレナージュの資格取得を前向きに検討してみるのもいいかもしれません。
リンパドレナージュの資格は理学療法士以外にもメリットがたくさん!
今回は理学療法士との関係性にスポットをあてましたが、作業療法士であっても看護師であってもリンパドレナージュの資格はプラスに働くと考えられます。また、仕事に関係なくてもリンパドレナージュの技術・知識があれば自分や家族の体をリフレッシュさせることもできます。役立つ場面がたくさんあるリンパドレナージュ、興味がある方はぜひ資格取得にチャレンジしてみてください。